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ヨーガスートラに学ぶ「今を生きる力」〜過去も未来も内側にある〜 – 名古屋市のヨガスタジオ | YOGA AMA(ヨガアマ)
ヨーガスートラ

ヨーガスートラに学ぶ「今を生きる力」〜過去も未来も内側にある〜


こんにちは。
名古屋市名東区本郷駅前、少人数制ヨガスタジオ「YOGA AMA」です。

「過去にとらわれてしまう」
「未来のことを考えると不安になる」
そんな気持ちを抱くことは誰にでもあります。あの時の選択が間違っていたのではないか、これから先に大きな問題が起こるのではないか――心は簡単に“今”を離れ、過去や未来へとさまよってしまいます。

しかし、ヨガの経典ヨーガスートラは、「過去も未来もすべて今この瞬間に含まれている」と説いています。
今回は第4章12節「過去も未来も今に含まれている」をテーマに、ヨガ哲学から“今を生きる力”について考えてみましょう。

ヨーガスートラ第4章12節の教え

ヨーガスートラ第4章は「解脱(自由)」へ向かう智慧をまとめた章です。その中の第12節には次のように記されています。

Atita anagatam svarupa avasthitvat
過去も未来も今に含まれている。

ここで示されているのは、時間を単なる直線としてとらえるのではなく、過去・現在・未来がすべて今という一点に内包されているという考え方です。

今という瞬間にどう意識を向けるかによって、未来の形が決まり、過去の意味さえも変わっていく――それがヨガの教える時間観です。

過去と未来を変える「今」という瞬間

たとえば、過去に経験したつらい出来事。時間が経ってから振り返った時、「あの経験があったからこそ成長できた」と意味が変わることがあります。過去そのものが変わったわけではなく、“今の心の在り方”が過去を照らし直したのです。

同じように、未来もまた今の行動から形づくられます。未来に健康でいたいなら、今この瞬間に体を整える習慣を持つこと。人間関係を良くしたいなら、今この瞬間に感謝や優しさを伝えること。

つまり、過去と未来の扉を開く鍵は「今」の心の在り方にあります。

ヨガの実践と「今」に戻る習慣

ヨガのポーズ(アーサナ)や呼吸法(プラーナーヤーマ)は、体を動かすことが目的ではありません。
その本質は「今この瞬間に意識を取り戻すこと」にあります。

ポーズをとりながら、「呼吸は浅くなっていないか」「体は緊張していないか」と気づくこと。呼吸に耳を澄まし、一つひとつの動きに集中すること。これらの実践を通じて、心は自然と「今」に引き戻されます。

ヨガは、“心が過去や未来へさまよう癖”を和らげ、“今を生きる力”を育ててくれるのです。

今日の実践方法

未来の自分に優しい選択を、ひとつしてみましょう。

  • 姿勢を正して、深く息を吸う
  • 体にやさしい食事を選ぶ
  • スマホを手放し、静かな時間を過ごす
  • 「ありがとう」と口に出して伝える

小さな行動であっても、「未来の自分を思いやる」意識が加わることで、それは未来を変える力になります。

日常へのヒント

未来を心配するのも、過去に悩むのも、すべては「今の心」がつくり出すものです。
だからこそ、ヨーガスートラは「今を丁寧に生きること」を重視しています。

食事の一口を味わう、道端の花に目をとめる、深呼吸をして空気の流れを感じる――こうした小さな気づきの積み重ねが、やがて人生全体の質を変えていきます。

過去も未来も「今」の中にある。だからこそ、今をどう生きるかがすべてを決めるのです。

ヨーガスートラ第4章12節の「過去も未来も今に含まれている」という教えは、時間そのものを超えた深い智慧です。

過去を悔やむのでもなく、未来を恐れるのでもなく、ただ「今」に心を戻すこと。
その積み重ねこそが、よりよい未来を形づくり、過去に新しい意味を与えてくれます。

小さな実践を重ね、今を生きる力を育てていきましょう。

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