
ヨーガスートラに学ぶ「純粋な意識」〜感情...
こんにちは。
今回は簡単ヨガ哲学です。
日々の生活の中で、
「気が散ってばかりいる」
「ひとつのことに集中できない」
と感じる瞬間はありませんか?
スマートフォンやSNS、仕事や家庭でのタスクが多い現代では、私たちの注意力は常に引き裂かれています。
「今ここ」に心を向けることは、実はとても難しいことなのかもしれません。
そんな現代人にこそ、ヨーガスートラが教えてくれる「ダーラナー(集中)」という学びは、大切なヒントを与えてくれます。
ヨーガスートラ第3章1節に記されている「ダーラナー(Dharana)」は、心を一点に集中させることを意味します。
サンスクリット語の原文では、
“Desha bandhah cittasya dharana”
と記されており、「心がある対象にとどまり続けること」と訳されます。
私たちの心は、日々無数の思考や感情に翻弄されがちです。ダーラナーとは、そんな揺れ動く心をしずめて、一つの対象へ意識をとどめていく練習です。
この「対象」は、呼吸でも、ろうそくの炎でも、マントラでも、身近な家事でもかまいません。
大切なのは、“ただそれだけ”に集中することです。
ヨガのレッスンでは、身体を動かすこと以上に、「今この瞬間」に心を向けることを大切にしています。
たとえば、ポーズを取っているとき。
「正しくできているか」「見た目はどうか」と外側ばかりに意識が向いてしまうと、心は今ここに留まりません。
その代わりに、「吸う息はどんな感覚?」「今どこに伸びを感じている?」と自分の内側に意識を向けることで、ダーラナーの実践につながっていきます。
一見静かな動きの中に、深い集中が宿る。
それがヨガの醍醐味であり、心を整える力でもあります。
忙しい日々の中でも、意識して集中を取り戻す時間はつくれます。
今日おすすめしたいのは、次のワークです
🧘♀️5分間、「ひとつ」に集中する時間を持ってみましょう。
・スマートフォンをオフにする
・コーヒーを淹れる時間だけ、香りや音に集中する
・食事中、ひと口ごとに味に意識を向ける
特別なことは何も必要ありません。
「ただそれだけに心を向ける」――それがダーラナーの実践になります。
私たちはつい、同時にいろいろなことをこなす「ながら行動」に慣れてしまっています。
でも、「ながら」をやめて「ひとつ」に集中する時間を持つと、心が整い、疲れ方も変わってきます。
集中力は、持って生まれた才能ではありません。
小さな集中の練習を重ねることで、誰でも少しずつ育てることができます。
ダーラナーの練習は、心を穏やかにする第一歩です。
ヨガを通して、日常の中に集中の時間を取り入れてみませんか?
小さな「ひとつ」に心を込めることで、世界の見え方が変わってくるはずです。
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